カプセル内視鏡

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カプセル内視鏡とは

カプセル内視鏡
大腸小腸

カメラを内蔵したカプセル(大腸:長さ31.5mm×幅11.6mm、小腸:長さ26mm×幅11mm)を薬を飲むように、水と一緒に飲み込むだけの負担の少ない内視鏡検査です。カプセルは消化管内を通過しながら画像を撮影し、画像を記録装置に転送します。医師はこの画像をもとに診断を行います。

検査の流れ

(1)検査前の準備

小腸
検査前日は夕食までは普通に摂っていただいて構いません。当日は飲食をせず、朝病院に来ていただきます。
大腸
大腸には残渣があり、そのままでは視界が悪く、腸内の様子を見ることができません。通常下部内視鏡施行の際は前処置(腸管洗浄)が必要となり、カプセル内視鏡も同様になります。小腸同様当日は飲食をせず、朝病院に来ていただきます。
センサーアレイ データレコーダー
センサーアレイデータレコーダー

(2)検査開始

腹部にコードのついた受信機能のセンサーを8枚貼り付け、送信機能の丸くなったセンサーを体にたすきがけに掛けます。データレコーダーとセンサーアレイをコードでつなぎ、持ち運び用のベルトに収納してから、装着します。

カプセル内視鏡は少量の水と一緒に服用します。
服用後は、小腸の場合は検査終了まで2時間は飲食できませんが、2時間後に水分、4時間後からは食事が可能となります。大腸の場合は、カプセルを押し出すために、データレコーダの指示に従い、追加の下剤やお薬などを服用していただきます。
日中はどこへ行っても構いませんが、汗をかくような激しい運動や、腰を曲げたり、かがんだりする行動は避ける必要はありますが、腸管の蠕動を促すという意味で、動くことは非常に大切です。

装着図
装着図

(3)検査終了

小腸の検査はおよそ8時間後、大腸は平均4~5h後再び来院していただき(一部例外を除く)、センサーをはがして検査終了です。カプセルは排便時に、体外へ排出されます。
撮影した写真は、コンピュータ画面で読影します。
検査結果は、後日の報告となります。

撮影された腸内部
撮影された腸内部

カプセル内視鏡の利点

お水と一緒に飲むだけのカプセル内視鏡は、従来の内視鏡(胃カメラなど)の「管」を挿入することによって直接消化管を観察する内視鏡検査と比べて、患者様の負担はほとんどありません。
従来の検査では十分に観察できなかった疾患の状態が観察できるため、その後の治療にも貢献します。 一部制限はありますが、保険を利用しての検査が可能です。詳しくはお問い合わせください。

カプセル内視鏡の対象

カプセル内視鏡は小腸と大腸疾患が対象です。そのため、胃の検査にはなりません。また、保険適用には小腸カプセル、大腸カプセルともに条件がありますので、当病院にお問い合わせください。

宮下医院

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